3.ウッドセラミックスの原料を代替した材料開発図9 ウッドセラミックスの摩擦係数と比摩耗量に及ぼす焼成温度の影響13)図10 ウッドセラミックスの製品化分野1),2)図11 床暖房用の発熱体として用いたウッドセラミックスの利用方法技能と技術 3/2012図12 コーティング剤としての粉末状のウッドセラミックスの利用例図13 竹材の多孔質炭素材料20) (左から,竹材,フェノール樹脂含浸材,焼成材2枚)-30-ミックスの利用を図10に示す。現在,温度センサ,湿度センサ,遠赤外線ヒーター,電磁波シールド材料,摺動材料,そして建築材料(吸着材,調湿材等)等への利用が考えられている。 ウッドセラミックスの具体的な使用例を以下に示す。1)発熱体としての利用例(図11)2)コーティング剤としての利用例(図12) ウッドセラミックスは,多孔質構造を有する植物系材料を原料としており,MDFが主な原料となっている。MDFの代わりに,他の多孔質構造を有する植物系材料を使ってもウッドセラミックスと同様な製造が可能である。そこで,MDFの代わりに竹および古紙を原料として,ウッドセラミックスの製造工程と同工程で製作を試みた。図13および図14は,原材料である竹あるいは古紙にフェノール樹脂を含浸し,そしてさらに焼成して得られた多孔質炭素材料の例20)である。これらの材料からわかるように,多孔質構造を有する植物系の材料であれば,ウッドセラミックスと同じような材料を製造するこ
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