大学校及び設置科 北海道職業能力開発大学校 建築科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 建築計画Ⅰ・Ⅱ、建築法規、基礎製図、プレゼンテーション、コンピュータ基礎実習、都市計画、住居論、建築設計実習Ⅰ・Ⅱ
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

学生を対象とした設計競技並びに札幌市主催ワークショップに参加しました。またサヴォア邸を対象としたCGと模型制作を通じて建築計画の手法を習得しました。後半では、地域活性化を考えた建築を共同設計方式にて行い、実践的な建築設計のプロセスを学びました。

製作の目的と概要

前半では、学生対象の公開住宅設計競技への参加、札幌市内の若手建築家グループの協力により実現した札幌市主催の高等教育機関(大学、専門学校)合同によるワークショップへの参加、並びに国立西洋美術館が世界遺産になり注目されているル・コルビュジュの代表作サヴォア邸の模型とCG制作を行い、その成果を中間発表にて発表することができました。後半では、昨年に続くテーマである「銭函地域を対象とした地域活性化」を考えるワークショップをまず行いました。その成果を活かしながら「広域計画模型の制作」と「地域活性化のシーズ(種)となる建築の設計」を協働にて行いました。
★技能・技術習得目標:
外部団体等が主催する設計競技、ワークショップへの参加などを通じて建築設計の手法と協働にて行う設計のプロセスを習得します。

成果

実習課題の成果としては、前半は公開設計競技及び札幌市主催のワークショップ(オリ・パラ・ラボ)の審査において共に入賞(審査員特別賞)しました。
また、後半の共同設計では本校主催のポリテクニックビジョンにおいて、科代表となって展示・ショートプレゼンを行うことができました。
★アピールポイント:
本校が所在する銭函地域の活性化に関する取り組みをしています。前年度は銭函駅周辺の活性化がテーマでした。本年度は対象地域を広げて、より広域の計画模型を作成するとともに、地域活性化のシーズ(種)を創る試みとして石狩湾を見下ろす住宅地内の敷地を選定し「会員制の週末住宅」の設計を指導しました。提案したような、たとえば家族単位で泊まれる数戸の宿泊施設と子供たちのための遊戯空間などの(地域活性化の)シーズが、この地域の至る所に出現することで地域全体がより活性化するのではないか。そして、こうした取り組みを通じた教育・指導が、将来この地域を創生する人材の育成にも繋がることを信じています。
Hariusu Beans -地域活性化のシーズ(種)を創る-(H28)の画像1
図1 銭函駅周辺の計画模型(平成27年度制作)
Hariusu Beans -地域活性化のシーズ(種)を創る-(H28)の画像2
図2 会員制週末住宅の計画模型(平成28年度制作)