大学校及び設置科 北海道職業能力開発大学校 建築施工システム技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 木質構造施工・施工管理課題実習、安全衛生管理・実習、内装施工実習、調査分析課題、維持保全、創造的開発技法、施工図書実習他
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

建築施工・施工管理(工程/品質/安全/資材)、調査分析・問題解決、維持管理(保全/運用/診断)、計画・設計(図面作成/CG/情報処理)

製作の目的と概要


北海道小樽市は趣のある観光地として人気を博しています。一方、小樽は坂が多く利便性が悪い等の理由から転居する市民も多く、高齢化も相まって空き家問題が進行しています。観光産業と住環境の差異が大きい現状です。そこで小樽の特色を活かしたまちづくりの一例を提案し、課題解決の糸口を提示することにしました。
具体的には、地元企業・団体と協力体制を構築し、現存する空き家(古家)のリノベーション改修(内装施工)を行いました。

★技能・技術習得目標:
 現在、空き家となっている古家のリノベーション改修(簡易宿所へ)から、計画・意匠設計、現地調査・劣化診断、材料、施工、施工管理(安全、工程、品質)に関する知識・技術・技能を習得します。さらにグループゼミ活動や部外との交流から、ヒューマンスキルおよびコンセプチャルスキルの向上を図ります。

成果


地域の企業、団体および多くの市民の協力から、本開発課題に取り組むことができ、古家のリノベーション改修(担当範囲の内装施工)を行うことができました。多くの方々と小樽の抱えている課題を共有することができました。

★アピールポイント:
実際に市民グループと学生が協力し、さらに市民もワークショップとして参加した古家のリノベーション改修は、大きな反響を得ています。そのリノベーション改修を当科の学生たち自らが設計・施工したことも話題性を増しました。現在も古家の利用に関する問い合わせや小樽市主催の移住・起業ツアーの見学ルートとで利用されるなど小樽地域において、古家活用の可能性を広げることができました。
第14回北海道ポリテックビジョンにおいて、最優秀賞である「ものづくり大賞2016」を受賞しました。
小樽の特色を活かしたまちづくりの提案(H28)の画像1
図1 古家リノベーション改修後 
小樽の特色を活かしたまちづくりの提案(H28)の画像2
図2 壁仕上げ(漆喰塗)作業 (ワークショップイベントの様子)