大学校及び設置科 東北職業能力開発大学校 住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 建築材料Ⅰ、建築材料Ⅱ、基礎工学実験、建築材料実験
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

セメント系材料に関する知識、コンクリート材料の実験方法、コンクリートの調合設計、コンクリートの新技術、コンクリートの施工に関する基礎技能

製作の目的と概要

2016年7月、(公社)日本コンクリート工学会主催の学生技術競技会「キング・オブ・コンクリート」が同学会年次全国大会時に併催されました。このイベントに、セメント系建設材料の最先端技術のひとつである「超高強度繊維補強コンクリート(UFC)」を用いて参加する機会を得ました。当該材料に初めて触れ、その性能の高さに驚くと同時に、大きな可能性を感じました。
そこで本課題では、当該材料を用いた新たな製作物の提案を試みることにしました。

★技能・技術習得目標:
セメントを用いたコマおよびスピーカーボックスの設計・製作を通じてセメント系材料に関する知識/技術/技能を習得します。

成果

上記の学生技術競技会は、紐付きコマ、手回しコマおよびデザインコマの3部門で競われ、部門別および総合成績が決まります。わが東北能開大チームは参加38チーム中、紐付きコマ部門:10位、手回しコマ部門:26位、デザインコマ部門:18位となり、総合成績では19位となりました。

★アピールポイント:
競技会出場後、手回しコマの改善を行い、性能の向上を図りました。この改善された手回しコマを含め、地域のイベントや学園祭、ポリテックビジョンなどに出展し、来場された多くの方々に楽しんでもらいました。
また、スピーカーボックスの製作では、木製のスピーカボックスとの比較を行い、その音響特性が材料によって異なることを確認することができました。
超高強度繊維補強コンクリートを利用した製作物の提案(H28)の画像1
図1 UFC製コマ(左から紐付き、デザイン、手回し)
超高強度繊維補強コンクリートを利用した製作物の提案(H28)の画像2
図2 スピーカーボックス(左からUFC製、木製)