大学校及び設置科 関東職業能力開発大学校 電気エネルギー制御科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 電子回路、電子回路設計、環境エネルギー工学、インタフェース技術、制御プログラミング
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

電子回路設計技術、基板製作技術、マイコンシステム制御技術 他

製作の目的と概要

近年太陽光発電が普及している中、清掃や検査などのメンテナンスが注目されています。太陽電池モジュールのメンテナンスでは、目視検査、接地抵抗測定、絶縁抵抗測定、I-Vカーブの測定などを行っています。太陽電池モジュールの発電不良を調べるには、I-Vカーブの測定が必要です。I-Vカーブを測定し、発電不良を発見するため、電子負荷回路とマイコンをベースとしたI-Vカーブトレーサの製作をすることを目的とします。

★技能・技術習得目標:
I-Vカーブトレーサの製作を通して、設計、製作及び、組み立て、調整技術等の総合的な実践力を身に付けるとともに、実践的な電子回路設計技術、制御プログラミング技術を習得します。また、太陽電池の仕組みと、構造についての理解を深めます。

成果

I-Vカーブ測定を行った結果、電子負荷により太陽電池モジュールの発電電流を調整し、それに伴う発電電圧の測定を確認できました。また、短絡電流と開放電圧をLCDに表示し、測定値をグラフとしてグラフィック液晶ディスプレイに表示することができました。

★アピールポイント:
太陽電池モジュールのI-Vカーブを測定することにより発電不良を発見できるため、太陽電池モジュールのメンテナンスに使用できます。
I-Vカーブトレーサの製作(H28)の画像1
図1.装置正面
I-Vカーブトレーサの製作(H28)の画像2
図2.システム構成