大学校及び設置科 関東職業能力開発大学校 建築施工システム技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 木質構造施工・施工管理課題実習、内装施工実習、施工図書実習(Ⅰ・Ⅱ)、建築生産管理、枠組壁工法、乾式外装仕上げ
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

施工図作成技術、枠組壁工法施工技術、屋根仕上げ職技術、外壁下地施工技術、外壁仕上げ施工技術、建築QCDS管理能力、安全管理能力

製作の目的と概要

本開発課題では、2×4工法による木造集合住宅の施工に精通しているD(株)および各種建材メーカーより施工指導をしていただくことによって、より実際の現場に近い施工・施工管理手法を学ぶことができます。このような経験は施工管理の実践的なノウハウを学ぶ格好の機会であり、開発課題の品質を向上させるだけでなく、施工管理の仕事に就く際の事前学習としても役に立ちます。
平面寸法は2275×3265㎜(芯間寸法)で、屋根仕上げ、外壁仕上、アルミサッシ取り付け、軒裏等の施工や、雨樋や屋外テラスに見立てたウッドデッキを設け、小規模ながらも実際の住宅を想定した2×4工法による建築物を施工します。
                                                       ★技能・技術習得目標:                                         木造住宅における乾式の住宅外装仕上げ施工に係る一連のノウハウおよび技術を習得します。

成果

本開発課題では、屋外に模擬建築物を施工しました。屋外に建築物を施工するためには、悪天候も配慮しながら実習を進めていく必要があり、また雨漏り等しないように適切な方法と技術によって施工を行うことが求められます。屋根仕上げはオベロン®というガルバリウム鋼板を天然石ストーチップやアクリル樹脂でコーティングした金属瓦を張りました。外壁および軒裏は通気工法による窯業系サイディング仕上げとし、サイディングの継ぎ目部分やアルミサッシ周りはシーリングを行い雨水などが侵入しないようにしています。また雨樋なども取り付け、小規模ながらも実際の木造住宅に従った模擬建築物の施工・施工管理を取り組むことが出来ました。
                                                       ★アピールポイント:                                           実際に現在施工されている木造住宅建築と同等の外装仕上げ施工を、メーカー担当者による適切な指導のもと、経験することが出来ました。
屋外建築物の外装施工および施工管理~産学連携による各種外装工事講習会の実施~(H28)の画像1
図1.躯体矩計図
屋外建築物の外装施工および施工管理~産学連携による各種外装工事講習会の実施~(H28)の画像2
図2.完成外観