大学校及び設置科 近畿職業能力開発大学校 住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 建築史・建築構造・建築施工・建築施工図・CAD実習・建築施工実習
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

各種図面の解読、CAD技術、木造建築の構造の理解、部材名称、木取、木材加工技術、木工機械の取り扱い等

製作の目的と概要

 我が国の最古の木造建築物である法隆寺金堂の構造模型を製作します。
法隆寺金堂の昭和の修理時に作成された修理工事報告書に記載されている、資料(図面や写真)から各部材の架構を読み解き、模型制作に必要な図面をCADで作成し、その図面をもとに、ヒノキ材を加工し、模型製作を行います。

★技能・技術習得目標:
法隆寺金堂の模型製作を通し、当時の木造建築の意匠や技術、工法を理解し、木工工作を通じたモノづくり一連の工程を体験することです。

成果

 模型は貫穴や組み物が再現できる大きさ1/20としました。金堂は2人での製作でしたが、法隆寺五重塔のグループと組み物などの部品が共有できるよう模型部材の大きさをある程度統一し、個人の得手不得手も踏まえた作業の割り振りを学生自身が考えて製作に当たりました。また、図面ではわからない部分について根気よく写真と照らし合わせ、理解しながら細かいところまで再現しました。

★アピールポイント:
完成した模型です。かなり精度よく作り込んであり、見ごたえあります。
法隆寺金堂 構造模型の制作(H28)の画像1
図1 断面図
法隆寺金堂 構造模型の制作(H28)の画像2
図2 雲肘木
法隆寺金堂 構造模型の制作(H28)の画像3
図3 完成写真