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課題の要約
家庭向け脈波検査装置の開発(H28)
大学校及び設置科
近畿職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
アナログ電子回路技術、組込み技術、電源回路技術、電子系CAD、筐体設計製作技術
課題に取り組む推奨段階
応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術
生体信号計測技術、高入力インピーダンスかつ高ゲインなアナログ回路設計、ハムノイズ対策、GUIとリアルタイム性を有する組込みシステム、医療機器安全基準、仕上がりと作り易さを考慮した筐体設計
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
脈波伝播速度(PWV)は動脈硬化の進行を示す指標ですが、家庭や職場で測定できる機器が無く、病院で検査を受けないと知ることができません。そこで、医療従事者以外の人でも使用できる脈波検査装置を開発しました。
開発した脈波検査装置は、手首に装着した電極と指先の光センサから心臓で発生する圧力波(血圧)が血管の中を進む速度(脈波伝播速度)を計測します。
★技能・技術習得目標:
課題を通して、医療機器設計に求められる、計測技術、安全対策技術、組込み技術、ユーザインタフェース技術などを習得します。
成果
タッチパネル操作で使用できる家庭向け脈波検査装置を開発することができました。開発した装置を評価するために学生と職員を被験者とする実験を行った結果、装置が計測した脈波伝播速度と血圧との間に相関が認められました。これは医学系の文献に示されている所見と一致することから、装置が計測する脈波伝播速度の妥当性を確認することができました。
★アピールポイント:
家庭向け医療機器は、計測の精度と高い安全性の確保に加えて使いやすさが求められるため、ハードルの高い課題であったといえますが、学生が習得した技術を総合的に活用することで開発することができました。
図1 開発した装置を使用している様子
図2 計測結果の表示画面
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