大学校及び設置科 中国職業能力開発大学校 生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 材料工学、工業力学、安全衛生工学、機構学、機械加工学、設計及び製図、数値制御、機械加工、測定法など。
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

難削材加工、作業工程と段取り、要求するコミュニケーションと報告するコミュニケーション、数値制御加工、精密測定、精密加工、CAD、機械設計製図。

製作の目的と概要

寸法精度、表面性状、工具摩耗、切削抵抗、切削温度などの現象を研究し、切削加工の心得を学びます。切削加工に携わる技術者はステンレス、チタン、インコネル®合金などの難削材の材料特性と用途面の工業性を吟味するとともに、一般材料との被削性の差異を的確に把握しながら切削加工技術の革新に向けた挑戦を試みる必要があります。精緻な図面、精密な加工、精密な組み立て調整によるスターリングエンジンの快適な運転を目的としました。
技能・技術習得目標:
切削加工の現象把握と–スターリングエンジンの製作-課題を通して、切削技術の実践力を身に付けるとともに、設計、製作及び組立・調整技術などの総合的な実践力を身に付けます。

成果

外部から内部の空気を加熱・冷却(空冷)することにより、圧力変動が起こり、ピストンとシリンダを動かし、動力を取り出すことのできる外燃機関であるスターリングエンジンを2台製作しました。加熱部がステンレス製のエンジンは、毎分2,200回転速度で、チタン合金製のエンジンは、毎分2,900回転速度で、快適に回りました。①超耐熱合金の材料特性と切削加工、②加工体験で学ぶ超耐熱合金の切削加工、③チタン合金の切削加工と最新の技術動向 、④加工体験で学ぶチタン合金の切削加工のセミナーに参加し、生涯挑戦が必要なことがわかりました。
アピールポイント:
ポリテックビジョンのときには、学生が習得した実践力を活かし、学生自らの可動実演、パネル、動画などにより入場者に楽しんでもらったり、専門的な質問に答えました。
切削加工の現象把握と–スターリングエンジンの製作-(H28)の画像1
図1 スターリングエンジン
切削加工の現象把握と–スターリングエンジンの製作-(H28)の画像2
図2 チタン合金の切削抵抗
切削加工の現象把握と–スターリングエンジンの製作-(H28)の画像3
写真1 難削材の技術動向セミナー参加