大学校及び設置科 中国職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械設計技術、CAD/CAM活用技術、各種加工技術、ラダープログラミング技術、マイコンプログラミング技術、シリアル通信技術
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

機械設計技術、CAD/CAM活用技術、各種加工技術、ラダープログラミング技術、マイコンプログラミング技術、シリアル通信技術、データベース構築技術、アプリケーション開発技術、プレゼンテーション技術

製作の目的と概要

荷札には荷物に取り付けるための紐が必要であり、依頼企業ではその生産を手作業で行っています。指定の長さに切り、二重止め結びという結束方法で結ぶのですが、その作業は単調で細かく、一日に数百本という単位で行うため作業者の負担になっています。そのため、たこ紐を自動で指定長さに切断・結束する装置開発の依頼を受けて本課題に取り組むこととしました。
★技能・技術習得目標:
開発を通して、三次元CADを利用した機械設計技術、部品製作のための各種加工技術、各種アクチュエータの速度、位置決め制御を行うためのマイコンプログラミング及び回路設計・製作技術、PLCによるシステム全体の制御を行うためのラダープログラミング技術、PC‐PLC間のシリアル通信技術、センサ取得データと生産管理のためのデータベース構築技術、一連の成果を発表するためのプレゼンテーション技術の習得を目標としています。

成果

開発初年度にして、要求タクトタイムを8秒ほど上回る約10秒/本でたこ紐を二重止め結びが可能である装置開発に成功しました。依頼企業からすばらしい出来であるとの評価を得ています。
★アピールポイント:
端面カムを活用した結束機構およびソレノイドによる紐端部を別々につかむ固定機構の開発により、連続的に結束が可能な装置を開発しました。また、アクチュエータの電流値変化により結束確認の検査を行っています。
荷札用紐の自動切断・結束装置の開発(H28)の画像1
図1 装置外観
荷札用紐の自動切断・結束装置の開発(H28)の画像2
図2 結束機構部
荷札用紐の自動切断・結束装置の開発(H28)の画像3
図3 生産した荷札用紐