大学校及び設置科 沖縄職業能力開発大学校 電子情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 アナログ回路技術・ディジタル回路技術・マイクロコンピュータ工学・センサ工学 インターフェース技術・電子回路設計製作実習
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

本テーマの製作を通して、設計、製作及び組立・調整技術等の総合的な実践力を身に付けるとともに、マイコンの周辺回路の設計及びソフトウェアの設計を通して、実践的な組込み技術を身に付けます。

製作の目的と概要

 コントローラから操作量に応じたアナログ信号を無線により送信し、その信号を走行部で受信し、受信データに応じた動きを走行部が行います。走行部にはメカナムホイールを使用しているために、360度方向転換なしにラジコンカーを動かすことができるようになっています。
 製作はコントローラと走行部の筐体作成、無線モジュールの設定、電子回路設計製作および受信データの処理とモータの制御プログラムを行っています。
 本課題では、無線通信を利用した走行部とコントローラを製作することで、これまでに学習した組込み技術の向上を図ります。
★技能・技術習得目標:
 本課題では、アナログ・ディジタル回路設計、基板製作、プログラミングそして機械加工の技術を向上させることを目的としています。

成果

 コントローラ及び走行部を製作し、実際に走行を行いコントローラの操作通りに走行部が動作することを確認しました。
 赤外線センサが壁に反応し、走行部が停止することと、基板の温度上昇に伴いファンが回転し、制御基板を冷やすのを確認しました。

★アピールポイント:
 発表後に、1年生を対象に行ったアンケートで「興味がわいた」や「製作をしたい」といった意見が多数ありました。また、ものづくりの楽しさを伝えられればと、外観にも気をつかい製作を行いました。
メカナムホイールを用いたラジコンカーの製作(H28)の画像1
図1 コントローラと走行部
メカナムホイールを用いたラジコンカーの製作(H28)の画像2
図2 赤外線センサとメカナムホイール