大学校及び設置科 北海道職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 未入力
課題に取り組む推奨段階 応用課程
課題によって養成する知識、技能・技術

実習を通じて、プログラミング技術、画像処理技術、PLC制御技術、配線技術、電子回路基板作成技術、機械設計、機械加工技術 等について習得しました。昨年度からの継続テーマのため、製作に関する課題の把握・整理から課題解決の手順およびスケジュールについて、リーダーを中心にメンバー全員が目標に向けて協同しました。

製作の目的と概要

当校が設置されている銭函工業団地に本拠を置く鋸刃を研磨する企業から、鋸刃の再研磨後の刃の欠け(チッピングという)を検出する自動検査装置ができないかとの相談がありました。昨年度は、鋸刃を1刃ずつカメラで撮影し、テンプレートマッチング方式により画像処理を行い、良否判定可能な鋸刃検査装置の開発を行いました。一連の検査の流れを確立しましたが、検査精度、検査時間、操作性などに問題がありました。本年度は、昨年度の課題改善を目標として取り組みました。

成果

検査精度については、テンプレートマッチング方式からエッジ検出方式に変更することで昨年度約55%から今年度は95%以上を達成しました。また、鋸刃の取付方法および制御方法の改善により、鋸刃の設置から検査終了までの時間は、昨年度の15分から3分へ短縮されました。依頼企業の皆様に評価をいただき、昨年度の課題について大幅な改善が見られたことに対して高く評価をいただきました。
鋸刃検査装置の開発(H29)の画像1
図1 検査装置全体
鋸刃検査装置の開発(H29)の画像2
図2 ハードウェア講成図
鋸刃検査装置の開発(H29)の画像3
図3 画像処理