大学校及び設置科 近畿職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 未入力
課題に取り組む推奨段階 応用課程
課題によって養成する知識、技能・技術

技能・技術に関して代表的な内容は、完全防水実現のための精密加工、潜水状態での自律航行実現ためのプログラミング精度(センサ情報取得を含む)、密閉容器内の発熱を抑えるため電子部材の効果的使用と配置バランス及び放熱対策等を習得します。 人間力に関しては、今までの実習では経験したことの無い海中に製作物を入れることについて、どのような問題や課題があるのか? 創造と問題や課題の発見を粘り強く繰り返しながら最後に計画を立てる“考え抜く力”に加え、3科協同の実習であるため、自分の意見を解り易く伝える発信力や相手の意見を聴く傾聴力や柔軟性などの”チームワーク力”が養われ、さらに主体性を持って最後まで作り上げるための実行力などが習得できるようになります。 また、全体像の把握と納期を意識させるため、プロジェクト管理手法を実習の中に用いています。これにより作業全体と製作期間について俯瞰することが出来るようになります。

製作の目的と概要

今回取組んだ「海洋ロボットの開発(AUV*1)」は、「完全防水・潜水自律航行・密閉内発熱対策」の3つの問題を解決しなければ完成しない課題実習であり、応用課程・生産システム技術系3科(生産電気システム技術科、生産機械システム技術科、生産電子情報システム技術科)が合同で行う実習として最も相応しい問題解決型実習と位置付けて実施しました。そして、製作物の評価と外部発信の場として海洋ロボット大会に参加しました。
*1 AUV(Autonomous Underwater Vehicle)

成果

製作するロボットに要求されることは、完全防水実現のための精密加工、潜水状態での自律航行実現ためのプログラミング精度(センサ情報取得を含む)、密閉容器内の発熱を抑えるため電子部品の効果的使用と配置バランス及び放熱対策です。これらの製作に関して、プロジェクト管理手法(主に何を何処まで作るか要求仕様書で明確化し、大会日を納期とするガントチャートで日程管理を行い大会に出場)を用い、学生に明確な目標を持たせる事で短期間に目的を実現しました。
出場した大会「第3回沖縄海洋ロボットコンペティション2017」(11月中旬)にて、AUV部門において第3位に入賞しました。また、近畿ポリテクビジョンにて開発チームが最優秀作品賞、発表者が最優秀発表賞を受賞しました。
海洋ロボットの開発(H29)の画像1
図1 3D図面
海洋ロボットの開発(H29)の画像2
図2 完成写真
海洋ロボットの開発(H29)の画像3
図3 側面写真