大学校及び設置科 北陸職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 ◆機械技術 機械設計、機械加工、自動化技術 ◆電気・電子技術 コンピュータシステム技術、センサ応用技術、アクチュエータ技術、電子回路技術 ◆情報技術 画像計測システム構築実習、インターフェース設計製作実習、生産データベース構築実習、生産管理システム構築実習
課題に取り組む推奨段階 ◆機械技術 機械設計、機械加工、自動化技術などを習得した段階 ◆電気・電子技術 シーケンス制御、プログラミング技術などを習得した段階 ◆情報技術 画像処理、ネットワーク・データベース技術などを習得した段階
課題によって養成する知識、技能・技術

◆機械技術 自動機の開発を通して、設計、製作及び組立・調整等の総合的な実践力を身に付ける ◆電気・電子技術 電子回路設計技術、制御システム設計技術 ◆情報技術 画像計測、制御プログラム、データベース、生産管理、Webサーバ構築

製作の目的と概要

 本課題では、地元産業に貢献できるテーマを選ぶこととし、平成18年度は、学生自身の調査・企画のもとに「きゅうりの検査・選別システムの開発」を行ないました。
 制作は、以下の観点を考慮して行ないました。
?高齢者や初心者でもプロ並みの選別ができること
?装置が小型なので、場所をとらず移動も簡単にできること
?産地ごとの等級規格に簡単に変えることができること
?日・月ごとの等級別本数などをパソコンでデータ管理できること

成果

 本課題は、歪ゲージ式ロードセルによる重さ、画像処理による長さ・太さ・曲がり・色・傷の有無を測定し、これらからきゅうりの等級を判定・表示します。また、きゅうり生産農家の意見を参考にして、検査部単体でも手動で検査が可能になるように工夫しています。検査能力としては、約10本/分で、ほぼ熟練した作業者が手と目で処理する能力に匹敵します。完成後、きゅうり生産関係者からは、より速い処理速度やきゅうり以外にも適用できる汎用性を望むなどの意見が出されており、更なる改良へ繋げたいと考えています。
きゅうりの検査・選別システムの開発(H18)の画像1
搬入・選別システム
きゅうりの検査・選別システムの開発(H18)の画像2
検査システム
きゅうりの検査・選別システムの開発(H18)の画像3
完成システム全体