大学校及び設置科 中国職業能力開発大学校 附属島根職業能力開発短期大学校 住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 未入力
課題に取り組む推奨段階 専門課程
課題によって養成する知識、技能・技術

これまで建築設計・計画において習得したスキルをもとに、江津駅の横にある老朽化した複合ビル(通称:軍艦ビル)の建て替え計画に伴い学生による江津駅周辺のグランドデザインを描きながら新たな複合施設を提案しました。 専門家を含めた関係者からのヒアリング、実際の敷地や都市計画を学び、地域の課題分析、江津市駅前の都市計画、そして江津駅を含めた複合施設の計画を行い、建築設計における諸問題に対して総合的に対応できるスキルを習得しました。

製作の目的と概要

江津駅前ビル(通称:軍艦ビル)は昭和42年に竣工された5階建てのRC造です。ここに、まちづくり会社(株)Sから老朽化が進む江津駅前ビルを、江津駅周辺のソーシャルデザインを踏まえ、地域のランドマークとなる商業施設を建設したいとの考えを知りました。
そこで、新たな江津駅前ビルの設計を行い、単に商業施設として計画するのではなく、江津駅前の地域課題や駅周辺のグランドデザインを考えた計画を立てる事にしました。関係者とのヒアリングやアンケート調査を通じて、地域課題を把握し、それらを踏まえ、若者の視点からソーシャルデザインを考えた商業施設の計画から駅周辺のグランドデザインを行い、更には、江津らしい街並みとして江津の素材を取り入れた新江津駅前ビルとして提案します。

成果

地域問題を考え、ヒアリングを繰り返し都市計画や複合施設の計画をすることにより、人口減少や高齢化社会、インバウンドビジネスなど様々な諸問題を把握することができました。それら社会的問題を考慮し建築計画を行うことは、これからの社会に対しての問題意識を持つと同時に解決策を模索することができます。また、実際の敷地、街の各専門家等にヒアリングを行うことは、学校では学べない貴重な経験もつくことができる総合製作実習となりました。
ヒアリング結果からソーシャルデザインの基となるボード、商業施設の計画、江津駅前周辺のグランドデザインから模型を製作しました。地元工業高校との発表会では、多くの高校生や一般の方の前で発表し、江津駅前の計画を広く知らせることができました。2018年度江津駅周辺で新たな共同研究へとつながるソーシャルデザインの提案を含めて駅前でチャレンジショップの製作へとつなげることができました。さらに、グランドデザインから1年次の建築設計課題として、江津駅前サイクリングステーションを新たな課題にしました。
江津駅前プロジェクト ~江津の新たなデザインを~(H29)の画像1
図1 プレゼンボード
江津駅前プロジェクト ~江津の新たなデザインを~(H29)の画像2
図2 CGパース
江津駅前プロジェクト ~江津の新たなデザインを~(H29)の画像3
図3 模型