大学校及び設置科 四国職業能力開発大学校 附属高知職業能力開発短期大学校 電子情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 未入力
課題に取り組む推奨段階 専門課程
課題によって養成する知識、技能・技術

シングルボードコンピュータを用いてI2C通信による各種センサ(温度、湿度)のデータを取得することでアナログ機器の制御の理解を深めます。また取得したデータからビニールハウス内の危険を判断するアプリケーションの作製を通して、プログラミングの力を身につけます。さらに、判断した結果を農作業者に通知するためのネットワークを形成し、端末への温度や危険を通知するWebページの制作を通してネットワーク技術を学びます。さらに本制作を通して、時間管理と進捗管理の重要性を再認識し、既習内容の理解の大切さを改めて学びました。

製作の目的と概要

高知県における平成20年度以降60歳以上の農家の数は約75%と高い割合を占めています。高温多湿となるビニールハウス内で高齢者が作業することは大変危険を伴うため、本制作では安心して作業ができる環境を作ることを目的とし、高齢者の農作業者向けの危険予知システムを構築しました。

成果

制作した危険予知システムの装置は背中の腰元に容易に装着可能であり、埃や土からカバーで保護されています。回路部分の電池交換が容易であり、高齢者の方の農作業に適した装置となっています。
前述の装着装置から送られてくるデータ(温度・湿度)をもとに容易にタブレットなどで安否確認ができます。さらに事故防止に向けたデータ管理が可能となっており高齢者の方の農作業に適したアプリケーションとなっています。装着装置とサーバ間においては、ビニールハウスの大きさである約50mで通信が可能です。
ビニールハウス内の危険予知システムの構築(H29)の画像1
図1 システム概要
ビニールハウス内の危険予知システムの構築(H29)の画像2
図2 製作装置の装着例
ビニールハウス内の危険予知システムの構築(H29)の画像3
図3 タブレット夏用画面