① 地表近くの風向と風速が安定しない場所でも風力を効率良く発電機に伝え、また、強風にも耐え得る多翼式垂直軸風車を共同研究先であるR社が開発しました。
② 台風などの暴風、強風対策として、ディスクブレーキを用いて風車を停止させる。その機構を製作し、風力発電実験用の発電機に取り付けて動作することを確認しました。ブレーキをかけている状態を機構部で維持できるようにし、モータで余分な電力消費がないようにしました。
③ 発電機からの電力を効率よくバッテリに充電する安定した充電制御システムの開発を行いました。損失の低減やノイズ対策に重点をおき、平均効率を90[%]近くまで上げることができました。また、発電機の出力電圧が20V以上なら充電できるようにしたので弱い風のときでも充電が可能となりました。さらに、デッドタイムやノイズ対策のフィルタ・スナバ回路を用いることで、入力電圧が急激に変化しても素子が壊れず安全に動作することができました。
④ バッテリから出力する直流電力を交流に変換するインバータでは主回路に2つのIPMを使用し、バッテリの出力48V(DC)を単相と三相の交流電力(AC)に変換した。単相3線式100/200Vと三相3線200Vの両方を出力する。