大学校及び設置科 東北職業能力開発大学校 生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 未入力
課題に取り組む推奨段階 専門課程
課題によって養成する知識、技能・技術

未入力

製作の目的と概要

 UGV形ロボットとは無人地上車両形ロボットの訳で災害対応支援ロボットや農業支援ロボットして広く利用が期待できる先端分野のロボットです。本総合制作実習では平成29年度に応用課程で開発したUGV形ロボットに対し、軽量化と走行性能の維持を目的に改良を加えました。3次元CADで軽量化の検討を行いロボットの形状を菱形から逆三角形に変更して実現しました。走行性能の維持としてはクローラのゴムの材質と形状を変更しました。結果として走行性能を維持しながら7.6kgの軽量化に成功しました。なお、本総合制作実習は本ロボットの実用化を目指す企業との共同研究の一部として実施されました。

成果

 制作したUGV形ロボットを図1に示します。ロボット本体は逆3角形のクローラ部と筐体から構成されています。図2に設計段階での3次元CADによる軽量化の検討を行った図を示します。空きスペースを見つけて最小になるように形状を変更しました。図3に評価としての階段走行試験の様子を示します。傾斜角度20°、最終的には38°の階段を登り切りました。また、軽量化としては7.6kgの軽量化に成功し、走行性能の評価と併せて共同研究先の企業に報告したところ多大な高評価をいただきました。
UGV形ロボットの改良(R2)の画像1
図1 改良したUGV形ロボット
UGV形ロボットの改良(R2)の画像2
図2 3次元CADによる軽量化の検討
UGV形ロボットの改良(R2)の画像3
図3 階段走行試験の様子