大学校及び設置科 東北職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 未入力
課題に取り組む推奨段階 応用課程
課題によって養成する知識、技能・技術

未入力

製作の目的と概要

 自動車用ワイヤーハーネスを製造している近隣企業からの依頼により、共同研究および開発課題実習として取り組みました。作業で使用する作業台の高さ、天板(実際には治具板)角度が固定のため、作業者の体格によっては無理な姿勢での作業となり、作業効率低下や健康被害につながる恐れがありました。これを解消すべく、作業者を認識した上で高さや天板角度が自動調整される作業台の製作を行いました。

成果

 開発製品の特長として、図1のように天板(治具板)を支える脚部や操作パネルをセパレート構造とすることで、様々なサイズの治具板に対応すると同時に、工場内のレイアウトにフレキシブルに対応できるように設計したことが挙げられます。さらに、利便性を考慮し作業者の特定にはQRコード®のカメラ読取り、手動での高さ・角度調整にはアナログスティックを用いることで直観的に作業台の調整を可能としています(図2)。実際の作業者が適正な姿勢での作業が可能であることを検証し、好評を得ました。(図3)
作業環境向上を目的とした IoT 型ワイヤーハーネス作業台の開発(R2)の画像1
図1 ワイヤーハーネス作業台全体
作業環境向上を目的とした IoT 型ワイヤーハーネス作業台の開発(R2)の画像2
図2 操作パネル
作業環境向上を目的とした IoT 型ワイヤーハーネス作業台の開発(R2)の画像3
図3 企業による検証