産業用ロボットを活用したピン自動挿入システムの開発(R2)
大学校及び設置科 |
東海職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発 |
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 |
未入力 |
課題に取り組む推奨段階 |
応用課程 |
課題によって養成する知識、技能・技術 |
未入力 |
製作の目的と概要
企業から依頼され、本テーマに取り組み、今年度で3年目です。内容は減速機組立工程の一部を自動化するシステムの開発です。昨年度のシステムは空気圧を使いピンを吸着し、エアシリンダやボールネジなどを活用した1軸アクチュエータを製作してピックアンドプレイス機構で溝に挿入しました。企業側からも一定の評価を得ることができましたが、いくつかの課題も残りました。
開発に当たっては昨年度の改善点であった作業者の介入が多くヒューマンエラーを起こす可能性やサイクルタイムの短縮を考慮したシステムを目指します。昨年度のシステムひとつひとつを解析し、その作業をロボットへ置き換える過程の設計から、製作、構築、運用、管理まで行います。
成果
エンドエフェクタに吸着パッド、測距センサ、カメラを搭載し、ロボットを最大限活用することでシステムの簡略化を可能としました。また、昨年度の課題であったヒューマンエラーの排除はエアシリンダの活用や産業用ロボットに仕事をさせることで実現しました。サイクルタイムは外枠・ピンの検査方法を見直した結果、昨年度の装置より2分短縮できました。
図1 システム全体図
図2 使用したロボット