大学校及び設置科 近畿職業能力開発大学校 附属滋賀職業能力開発短期大学校 住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 未入力
課題に取り組む推奨段階 専門課程
課題によって養成する知識、技能・技術

未入力

製作の目的と概要

●一坪茶席の制作(銀茶会)
 「銀茶会」とは毎年、日本建築学会が東京・銀座で開催しているお茶会のことです。全国から学生の創作茶席の設計、制作案を募集して、その中から選ばれた一つの茶席が実際にお茶会で使用されるというものであり、2019年度は「綾」をテーマとした茶席が募集されました。材料・構造・仕上げは自由であり、縦4000mm×横4000mm×高さ2400mm以内の規模とし、2つの入り口を設けることが条件となります。競技会へ挑戦する学生達の取組みにおいて、実寸大の茶席を期限内に設計から施工まで段階的に制作することで、体験的に問題解決に対する姿勢が育つため、実践技能者の育成に寄与するものと考えられます。

成果

 テーマ「綾」とは一般的に斜めに交わること、斜交する線によって表現される模様等の意味があります。その中で扇・扇子をモチーフとし、茶席の外形に曲線を取り入れることで柔らかい優しい雰囲気を表現しました。骨組みは、扇子の骨格となる扇型を形成するように放射方向へ立体的に計画し、滋賀県立国際情報高等学校の茶道部によるお茶会に実寸大茶席を使用して頂き、改良点やデザイン性・大きさ・高さ・茶室の用途について評価・回答して頂きました。その結果柱を増やし、一方の入り口の高さを1.5mに下げ、天井材を20㎜ずつ段差をつけることで扇子を広げたような勾配のある二重天井を制作し最終案を形に仕上げました。
一坪茶席の制作 ~銀茶会への挑戦 2019~(R2)の画像1
図1「扇」の完成
一坪茶席の制作 ~銀茶会への挑戦 2019~(R2)の画像2
図2 お茶会の様子
一坪茶席の制作 ~銀茶会への挑戦 2019~(R2)の画像3
図3「3案」プレゼンボード