大学校及び設置科 中国職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 ◆機械技術 ◆電気・電子技術 高周波回路設計技術、電子回路設計技術、計測技術 ◆情報技術 計測制御システム構築、ネットワークシステム構築実習
課題に取り組む推奨段階 ◆機械技術 ◆電気・電子技術 電子回路設計技術、高周波回路設計技術、計測技術の基礎を習得した段階 ◆情報技術 ネットワークシステム構築、プログラミング技術などを習得した段階
課題によって養成する知識、技能・技術

◆機械技術 ◆電気・電子技術 高周波回路設計技術、電子回路設計技術 ◆情報技術 自動計測技術、ネットワークプログラム

製作の目的と概要

 衛星放送や衛星通信、携帯電話に代表されるように、近年、マイクロ波を用いた通信需要が劇的な勢いで普及してきています。また、RF-ID やETC などの新しいサービスも、瞬時に一般社会にまで浸透しており、マイクロ波利用の増大は留まるところを知らない状況です。
 本課題では、このマイクロ波を対象に、工業用周波数として設定されている2.45GHz 帯において、高出力増幅器を設計・製作することを目的としています。平成18年度は、10W級のマイクロ波大電力に対して、その精密電力計測に必要となるシステムの構築を行ないました。

成果

 マイクロ波高出力増幅器を開発するにあたって、その出力電力を精密計測するために必要となる方向性結合器、検波器、終端器を設計・製作しました。また、電力のリアルタイムモニタリングを実現するための計測用ソフトウェアも開発しました。今回開発した計測システムは、2.45GHz 帯を対象に10W 程度までの大電力を、誤差約1%程度で計測できることが確認できました。
マイクロ波帯高出力増幅器の開発(H18)の画像1
図1 システム構成図
マイクロ波帯高出力増幅器の開発(H18)の画像2
マイクロ波高出力増幅器の外観および内部構成
マイクロ波帯高出力増幅器の開発(H18)の画像3
製作した方向性結合器