大学校及び設置科 近畿職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 ◆機械技術 機械設計、機械加工、自動化機器 ◆電気・電子技術 FA制御、アクチュエータ技術、コンピュータシステム技術 ◆情報技術
課題に取り組む推奨段階 ◆機械技術 機械設計、自動化技術および各種機械加工技術を習得した段階 ◆電気・電子技術 シーケンス制御、マイコン制御、プログラミング技術を習得した段階 ◆情報技術
課題によって養成する知識、技能・技術

◆機械技術 自動機の開発を通して、設計、製作及び組立・調整等の総合的な実践力を身に付ける ◆電気・電子技術 PLC制御技術、マイコン技術、空圧制御技術 ◆情報技術

製作の目的と概要

 本課題の依頼元で、ご協力を頂いている企業では、事業内容として主に油圧機器や空調機器の組立を行っており、組立前の下準備で、手作業によるOリング組付け作業を行っています。この作業は比較的簡単な作業ではありますが、月に12〜13万個のオーダーがあり一人当たり一日4000個の数を、4〜5人で1日中作業を行っています。このOリングの取り付け作業を自動化できないかという依頼を受け、本課題で、このOリングの自動組付け装置を開発する事としました。

成果

 開発した装置で自動運転を行った結果、以下のデータが得られました。
?プラグ1個あたりの作業時間・・・・57秒
?プラグ10個あたりの作業時間・・・・9分30秒
?ストック120個の作業予測時間・・・・1時間54分
?作業の成功率・・・・約70%
 この装置では成功率は7割程度にとどまりました。その主な原因は、Oリングエスケープメントの成功率の低さが挙げられることから、今後のOリングのエスケープの改善が求められています。
Oリング自動組付け装置の開発(H18)の画像1
写真1 組付けに用いるプラグ(左)とOリング(右)
Oリング自動組付け装置の開発(H18)の画像2
写真2 開発装置全体像
Oリング自動組付け装置の開発(H18)の画像3
写真3 協力企業での報告会