大学校及び設置科 九州職業能力開発大学校 建築施工システム技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 鋼構造施工管理課題実習、施工実験、施工法詳論
課題に取り組む推奨段階 鋼構造施工管理技術習得後
課題によって養成する知識、技能・技術

鉄骨溶接、パス間温度管理、繰り返し歪、亀裂、疲労強度

製作の目的と概要

 大型地震による建築鉄骨造の被害は、溶接接合部に多く生じました。この原因として、不良施工の存在、施工図と実施工との食い違い、応力集中部の施工管理能力不足などが報告されました。
 本課題では、構造設計、鉄骨製作、施工、検査、施工管理という工程を実部材で行ない、構造・製作・施工に関する管理項目チェックシートを作成しました。
 このほか、建築鉄骨造の健全性を確保するための生命線となる溶接接合部を対象に、パス間温度管理・大型地震を受けた後の溶接部の疲労強度について検討しました。

成果

 本課題では、一連の評価の過程で、次の資料およびデータを取得しました。
?実大鉄骨構造の構造設計・鉄骨製作・施工・施工管理・検査ならびにパス間温度管理に関する建築鉄骨構造設計・鉄骨製作管理・鉄骨工事管理のための技術資料
?大型地震を受けた後の溶接継手部の健全性評価のための疲労強度データ
建築鉄骨造の品質管理− 建築鉄骨造の施工管理技術者に求められる健全性判断 −(H18)の画像1
製作・施工した鉄骨構造(主要部材)
建築鉄骨造の品質管理− 建築鉄骨造の施工管理技術者に求められる健全性判断 −(H18)の画像2
振動装置および疲労強度
建築鉄骨造の品質管理− 建築鉄骨造の施工管理技術者に求められる健全性判断 −(H18)の画像3
柱はり仕口部の本溶接・製作