大学校及び設置科 東北職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 生産情報システム技術科(ネットワークシステム構築、リアルタイムシステム構築、データベースシステム構築、安全衛生)、生産電子システム技術科(電子回路設計製作、CAD/CAM、実装設計製作、コンピュータ応用、安全衛生)
課題に取り組む推奨段階 生産情報システム技術科(ネットワークシステム構築、リアルタイムシステム構築、データベースシステム構築、安全衛生などを習得した段階)、生産電子システム技術科(電子回路設計製作、CAD/CAM、実装設計製作、コンピュータ応用、安全衛生などを習得した段階)
課題によって養成する知識、技能・技術

生産情報システム技術科(主にサーバの構築法、データベース設計・構築法、ストリーミングサーバ構築法の実践力)、生産電子システム技術科(主にマイコンの周辺回路設計、C言語によるマイコンプログラミングの実践力)

製作の目的と概要

 近年、インターネットを利用した教育手法としてeラーニングシステムが広く普及しています。パソコンがあれば「いつでも」、「どこでも」学習することができるため、大学や企業での教育などで活用されることが多くなってきました。しかし、eラーニング教材の内容は知識のみを習得するためのものが多く、現時点では技能教育には向かないものが多いようです。そこで、技能と知識の両方を習得できるeラーニングシステムを構築することを目的としました。
 システムは教材管理に重点を置いた汎用性のあるeラーニングシステムの部分と、遠隔地からの技術指導のための双方向動画配信機能部分で構成されます。

成果

 図1に本eラーニングシステムのシステム構成を、図2にシステムを利用している受講者側PCの画面を示します。
 実習ではイントラネット上での構築・運用し検証しました。インターネット上での運用は、情報セキュリティや運用承認の問題で実施することができませんでした。また、動画の遅延はイントラネット上では数十秒程度でしたが、インターネット上での運用でどの程度の速度が保てるのか検証する必要があります。
 汎用性のあるeラーニングシステム部分の機能を検証するために、技能五輪の「電子機器組立て」職種の競技参加者を対象にしたコンテンツを作成し実際に県内の参加者に使用してもらうとともに、動画配信機能の検証のために「電子機器組立て」の技能指導を本システム経由で行い、ある程度の有用性を確認することができました。
ものづくりのためのeラーニングシステムの開発(H19)の画像1
図1 システム構成
ものづくりのためのeラーニングシステムの開発(H19)の画像2
図2 受講者画面