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課題の要約
イラストロジック的考え方を用いた画像圧縮解凍ソフトの作成(H19)
大学校及び設置科
九州職業能力開発大学校 附属川内職業能力開発短期大学校 情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
図形処理工学 データ工学 ソフトウエア工学
課題に取り組む推奨段階
図形処理実習 システム分析・設計技法実習 ソフトウエア制作実習
課題によって養成する知識、技能・技術
システム設計技法とドキュメントの必要性、図形画像の理論構成
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
圧縮とは、データの実質的な性質を保ったまま、データ量を減らした別のデータに変換することを言います。また、イラストロジックとは図1のように、縦と横の数字をヒントに塗り潰すマス目を割り出し、そのとおりに塗り潰すと、最終的に絵(または文字)が浮かび上がるタイプのパズルのことです。講義でこのイラストロジックの自動解答プログラムを作ったときに、そのマス目がディジタル画像のピクセルと類似していると考え、イラストロジックの考え方を用い画像を圧縮・解凍する独自のソフトを作成する事としました。制作するにあたり、既存の圧縮・解凍の手段に無いイラストロジック的考えに、どのような利点があるのかを考慮してこの形式を最大限に活用できるよう心がけました。
成果
図2は圧縮・解凍ソフトのレイアウトであり、3つの出力フォームで構成され、ピクチャーボックス、画像のピクセルごとの色情報を表示、圧縮されたデータ(テキストデータ)を表示しています。
図3は圧縮手順を示しています。圧縮後、圧縮データを、独自の拡張子をつけて保存します。圧縮データは画像の幅、画像の高さを意味しイラストロジックの課題となる縦と横の値を表現しています。そして、画像のRGB値からイラストロジック的考えで圧縮した圧縮データを取得しています。解凍は圧縮済みのテキストデータを読み込み、イラストロジックの課題となる縦横の値を算出し、各ピクセルのRGB値を求め、画像を生成し、画像を一般的な拡張子にて保存することで、解凍されたディジタル画像を生成します。
圧縮結果においては、サイズが大きくなるほど圧縮率が低下しているのが確認出来ました。また解凍後、圧縮前と解凍後の画像の各ピクセルのRGB値が全て一致し、もとの画像に解凍されたことを確認されました。
図1 イラストロジック形式
図2 圧縮解凍のレイアウト
図3 圧縮の手順
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