大学校及び設置科 中国職業能力開発大学校 附属福山職業能力開発短期大学校 情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 アルゴリズム、プログラミング技術(C言語)、WindowsOS技術、LinuxOS技術、TCP/IP、ネットワーク技術、ディジタル工学技術、電子回路技術
課題に取り組む推奨段階 2年次
課題によって養成する知識、技能・技術

組込み技術、アプリケーション開発技術、Windowsアプリケーション開発技術、ディジタル回路技術、ネットワーク技術、ディジタル信号技術、デバック技術

製作の目的と概要

 IPメッセージボードは、主に「案内表示システム」等の名称で、大規模な会場、ホテル、病院、催し会場、学校、教室の入り口に液晶等の表示器を使用し会場の内容、あるいは工場等の生産現場や流通などで現在の進捗状況や出荷状況を表示する組込み機器として利用されています。
 本製作では、東京エレクトロンデバイス株式会社のTD-BD-MEV10を使用し、IPメッセージボードとして製作することで組込み機器等の製作に関すること、ディジタル機器とコンピュータシステムの基本的構成に関すること、及びハードウェアとソフトウェアの両側面を備えたアプリケーション開発の課題に取り組んだ内容について報告します。

成果

 本製作において、ディジタル機器とコンピュータシステムの基本的な仕組みから、ハードウェアとソフトウェアの両側面を備えたアプリケーション開発の課題を行いました。
 表示器の製作では、ハードウェアの設定、ディジタル機器の組み立て、組込みOSの利用について体験しました。制御用アプリケーションソフトの製作では、Windows®アプリケーションの製作手法、ネットワークアプリケーションの製作手法やTCP/IPについて習得しました。
 組込み機器製作を学ぶ上では、Linux OSのインストールからオペレーションまでの基本的な知識と技術が必要であることが認識できました。更に、PC上でLinux用のアプリケーション開発技術が必要なスキルであると認識できました。
 組込み技術で製品開発あるいは実習等を行うためには、C言語でのプログラミング技術が最も重要であることを再認識しました。