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課題の要約
食料品の製品化と販売物流システムの実践(H19)
大学校及び設置科
沖縄職業能力開発大学校 物流情報科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
物流管理概論、販売管理、環境工学、物流マネジメント実習、物流システム実習
課題に取り組む推奨段階
販売管理をはじめ物流マネジメント実習、物流システム実習どの基礎技術を取得後
課題によって養成する知識、技能・技術
マーケティング管理、商品計画、販売管理、財務管理などの管理手法および物流情報システムの開発技法の習得
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
本卒業研究は、沖縄の素材を生かした製品の開発により、地場産業の活性化を図る目的で行いました。沖縄県は独特の気候地帯であり、特有で栄養価の高い青果が栽培されています。その青果物は沖縄の長寿を支えてきたと考えられています。
今回は、その食材を生かした商品を開発し、製造から販売までの販売物流システム化の実践を目指しました。
なお、当制作実習班は「沖縄食料産業クラスター協議会」に加入し、製品化および販売物流システムの構築を進めてきました。
成果
1.試作品造り
試作品は、野菜ジュース、ジャム、シロップなどを候補にあげ、その中で独特の品質を目指し、サンプル作成が容易なフルーツシロップを選択しました。図1の試作品は当校の実験室で造り、当科学生に試食してもらい、見た目、味について良い評価を得ました。
なお、図1の左はマンゴー、右はアロエを原料とするシロップです。
2.製品化
製品化については、クラスター協議会加盟の企業グループと共に協議し、図2のドレッシングをはじめドリンク、ゼリーの3種類としました。製品はカルシウム分を多く含む沖縄特有のドラゴンフルーツや薬草、もろみ酢等を活用した健康志向型食品です。製品については、当科学生及び職員にもアンケート調査に協力してもらい、いろいろな評価を得ました。
3.販売物流システム化
実際に商品を流通させていく際に必要な流通経路を得るために、仕入先と販売得意先の確保が必要です。仕入先については、クラスター協議会加盟の企業へ趣旨を説明し、各企業より商品仕入れの了解を得ました。販売先については、クラスター協議会と連携し、販売キャンペーン等の販路拡大作戦で、学校や病院関係の給食センター等への売り込みを重点に展開することとしました。また、県内問わず、県外も視野にいれており、現時点で販売先として約束を取付けているのは、ブラジルへ輸出をしている愛知県の貿易会社で、その会社を通じブラジル人の需要に応じた沖縄県産品供給が期待できます。流通商品については、上記開発の製品の他、一般企業の沖縄ブランド健康志向型食品を取り扱うことになっています。
図1 試作品 2種類
図2 製品化 ドレッシング
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