大学校及び設置科 中国職業能力開発大学校 制御技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 安全衛生、設計・製図、シーケンス制御、ディジタル回路
課題に取り組む推奨段階 CAD実習及びシーケンス制御実習終了後
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して、設計及びシーケンス制御及びディジタル回路の実践力を身に付ける。

製作の目的と概要

 本総合制作実習においては、設計からすべて学生が行い、電池で動くオリジナルクレーンゲームを製作することを目的として取り組みました。
 本クレーンゲームは、制限時間内にクレーンを動かしアームで景品を取り、取り出し穴に落とした景品の個数を競うゲームです。スタートボタンを押すと、7セグメントLEDが“00”を表示し、クレーンが動作可能となります。
 同時にボイス?『ポリテク・クレーンゲーム、スタート!』の音声が流れ、メロディが流れます。制限時間終了後はメロディが止まり、ボイス?『ポリテク・クレーンゲーム、終了〜!』の音声が流れ、クレーンの動作が停止します。

成果

 今回製作したクレーンゲームの外観を図1、構成を表1に示します。
 クレーン部はX軸Y軸ともラダーチェーン上をモータが動作し、クレーン部が動作限界に達した場合は、リミットスイッチにより停止します。景品をつかむアーム部はアルミを加工し、アーム部とギヤボックスを組み合わせ、1つのモータでアーム部の上昇下降と開閉を可能にしました。
 なお、本製作のクレーン部を図2に示します。
 今回の製作において、設計・製作・組立という装置作りに必要な一連の作業を、学生に体験させる事が出来ました。製作当初の目標である「電池で動くクレーンゲーム」という目標は達成できましたが、下記のような問題点があり、今後、改善が必要です。
・クレーンのX軸・Y軸のリミットスイッチが作動しない場合があります。
・アームの操作が難しいです。
・電池で駆動できる時間が短いです。
クレーンゲームの製作(H19)の画像1
図1 クレーンゲームの外観
クレーンゲームの製作(H19)の画像2
図2 クレーンのX軸Y軸Z軸
クレーンゲームの製作(H19)の画像3
表1 クレーンゲームの構成