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課題の要約
3次元カタログを利用した工業製品受注システム(H19)
大学校及び設置科
近畿職業能力開発大学校 情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
プログラミング(言語問わず)、システム設計、データベース設計の基本的知識を要します。
課題に取り組む推奨段階
データベースの設計手法、プログラミング技術の習得後を推奨します。
課題によって養成する知識、技能・技術
主にWeb環境でのアプリケーション構築技術に必要となる実践力が身につくと考えます。
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
インターネットが普及し、通販サイトを利用して商品を購入することが一般的になりつつあります。また、上場機械系企業全社および店頭公開企業・未上場企業における3次元CADの普及状況は1988年では10%に留まっていましたが、2004年では76%を超え、現在はさらに普及していると考えられます。しかし、Web上での商品の紹介に3次元CADで作成されたデータを利用した通販サイトは未だ見られません。
そこで、Web上で3次元グラフィックスを表現することに適した言語であるVRMLを使用して商品の3次元カタログを作成し、それを商品の紹介に利用することで、どのようなメリットが得られるのかを確認することを目的としました。
成果
構築するシステムのビジネスモデルを含むシステム概要を図1に示します。図1において、企業はブラウザ上で3次元グラフィックスを用いたカタログを含む商品データを登録します。顧客はブラウザを通して目的の商品を検索し、注文します。企業は受注確認用のページで顧客からの注文を確認し、取引をします。商品の在庫管理は企業の処理として行わないこととしました。
システムの作成にあたり、ブラウザに返されるHTMLは顧客や企業から送られるデータによって動的に生成されるものとしました。また、3次元カタログにはブラウザにプラグインをインストールするだけで3次元モデルを表示でき、かつ軽量なデータ形式であるVRMLを使用しました。ここで、実際に作成した画面の一例として、システムの特徴を良くつかんでいるメイン(商品検索)画面を図2に示します。
結果として、図1に示したシステム概要の一連のプロセスを実現する図2のようなWebページ、データベース等は全て作成することができました。また、3次元カタログを用いる有効性については、今回採用したVRMLでは保存時に寸法を表示した形式で保存できないという問題があります。しかし、ユーザから商品への興味を得ることに関しては十分に機能しているという印象を受けました。
図1 システム概要図
図2 メイン画面
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