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課題の要約
女子トイレの設計・施工管理(H19)
大学校及び設置科
職業能力開発総合大学校 小平キャンパス 建築施工システム技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
建築設計、建築計画、構造力学、材料、積算、施工などの専門課程の学科、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、仕上げ工事についての施工管理技術
課題に取り組む推奨段階
応用課程2年次
課題によって養成する知識、技能・技術
課題を通して、主に設計図書を作成する技能、施工計画を立案、施工図・予算書を作成し現場管理を実践する技術を身につける。
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
本課題は、建築物の設計から施工及び施工管理に至るまでの全過程を、実用的な建築物を設計〜施工することで、学生に習得させるものです。
当校では、平成11年度に8号館が新設されましたが、予算の関係でトイレが設置されていません。このため、8号館利用者のためのトイレを設計し、実際に施工及び施工管理することで、実習場内での実習よりさらに実践的な効果を得ることを目的としました。
建物は、2.5m×3.0mの軽量鉄骨造、屋根:折板、外壁:サイディング12mm、内装は天井:化粧石膏ボード、壁:石膏ボード+EP、床:長尺シート張りです。8号館利用者は、女子学生が大半を占めるため、便器は洋便器2台とし、手洗い器1台、掃除用のSKを1台設置します。
成果
実習にあたっては、学校側を施主に見立て、設計監理、施工管理を学生が担当し、実務に近い形式をとりました。学校からは仮設建物として扱うことができるように設計することという条件と目標予算が提示されました。実習であるので平成19年度内の竣工を目指しました。
施工は、建具などの外注製作物、給排水衛生設備工事、電気設備工事のみ専門業者に依頼し、その他の建築工事は、学生が行いました。11月に着工し、2月末日をもって竣工しました。品質、工程、原価については当初の予定通りの管理ができ、また無事故・無災害を達成できました。また、原設計ではなかったSKを追加するという設計変更についても対応することができました。
本課題は、前述のような特殊な背景があったために実施することができたもので、再現性はほとんどありません。通常の実習では、習得することのできない実践的な訓練ができたことと思います。
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