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椅子の製作(H19)

大学校及び設置科	東北職業能力開発大学校附属秋田職業能力開発短期大学校　住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術	インテリア計画、インテリア設計実習、建築施工実習?
課題に取り組む推奨段階	インテリア設計実習、建築施工実習? 習得後
課題によって養成する知識、技能・技術	課題を通して、主にインテリア設計、木工加工技術の実践力を身につける。また、椅子モダンデザインの歴史といった知識を学ぶ。

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製作の目的と概要

　本課題では、家具を製作したい学生が椅子を一人で製作することをテーマとしました。
　椅子を自分自身で設計するため、椅子の人間工学の理論に関しては既に日本で研究されている千葉大学工学部小原研究室・座の機構に関する実験的研究第21報／1967年建築学会関東支部論文の“椅子のプロトタイプ”を参考にし、北欧の椅子をイメージして形状を決めていくことにしました。
　椅子を文献で調査したり、実際に家具店で市販されている北欧の椅子を見たりするのと並行して、椅子の基本的な工作法を習得しました。それから、先に述べた“椅子のプロトタイプ”の3型（食事用、会議用）を参考に設計を行い（図１）、椅子を2脚ずつ2回製作することにしました。

成果

　実際の製作にあたっては、最初に工作法を習得しておいたことにより、製作はスムーズにできましたが、食事用・会議用と目的を決めて設計したことで背面や座面・脚に角度が付くため、これを加工するための作業に多くの時間を費やしました。
　材の接ぎ方にも本来はいろいろな方法があるので、今後はさらに検討する必要があります。
　施工の管理はPDCA（デミングサークル）によっておこなったので、製品を2回つくり、2回目の製作では、1回目より品質の良い作品ができました（写真1）。
　塗装においては北欧家具で用いられている木の素材を活かし、人体にも優しいと言われるソープフィニッシュ塗装は自らで行い、ウレタン系の吹付け塗装に関しては、地元の企業に協力していただきました。

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