大学校及び設置科 北海道職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 安全衛生のほか、機械系(機械加工、測定、材料、力学、設計・製図)、電気・電子系(マイコン利用技術、電子回路設計、実装技術)、情報系(C 言語プログラミング、制御・計測処理)
課題に取り組む推奨段階 上記技術の基礎知識・技術の習得後
課題によって養成する知識、技能・技術

機械系(主に機械設計技術、加工技術の実践力)、電気・電子系(主にマイコン応用技術、インターフェース回路の設計製作技術、計測制御技術の実践力)、情報系(主に組込みシステム開発技術、マイコンプログラミング技術の実践力)

製作の目的と概要

 北海道内の8つの工科系大学が参加する「ロボットトライアスロン大会」に向けて、3台の競技用ロボットの製作を行いました。競技は、ライントレース、迷宮、標的倒しの3 種目の関門を走行する時間を競うもので、参加大学の教員と、観客から選出された審査員によって『走行時間、技術点、アイデア点、デザイン点、ポスター点』の合計5項目が審査され、総合得点が多いチームが総合優勝となります。
 図1 に製作したロボットの1台の写真を示します。このロボットは、機体の設計・製作、電子回路(マイコン、駆動系、センサ系)、制御ソフトといった技術要素が統合的にバランスよく盛り込まれており、その動作仕様・目標・評価が明確であるため、開発課題のテーマとして適切であると思われます。
 ただし、競技の性格上、機体を小型化する必要があり、多数のメンバーで1台を製作するには難があります。そのため、課題では三つのサブグループに分けて製作しました。各サブグループは、各機体に共通する技術を相互共有しつつ、各々担当したロボットへ独自の工夫も行いました。

成果

 競技は、札幌と室蘭の2会場で行われ、結果は次のとおりです。
・札幌大会(参加 32台)
機体1:総合7位・技術賞、機体2:総合2位・タイム1位、機体3:リタイヤ・ポスター賞、
・室蘭大会(参加 38台)
機体1:総合5位・アイデア賞、機体2:総合3位、機体3:総合4位
 当初目標の総合優勝は達成できませんでしたが、出場全チームが受賞することができ、他大学学生に対して影響を与えることができ、本校学生にとっても、自分たちの優位性や逆に課題などを実感してもらえたものと思っています。
トライアスロン・ロボットの製作(H19)の画像1
図1 ロボット外観