大学校及び設置科 中国職業能力開発大学校 附属福山職業能力開発短期大学校 情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 アルゴリズム、プログラミング技術(VB.NET(TM))、Windows(R)OS技術、TCP/IP、ネットワーク技術、C/S型データベース構築技術
課題に取り組む推奨段階 生産データベース実習、工場内ネットワーク実習終了後
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して、プログラム設計技術、ネットワーク構築技術、アプリケーション開発技術、ネットワークアプリケーション開発技術、C/S型データベースシステム構築技術、デバッグ技術などの実践的な技術を身に付けます。

製作の目的と概要

制作課題を設定するにあたり、次のことを考慮して決定しました。
  ・これまでに習得した知識・技能の実践的技術を習得できる。
  ・学生が興味を持って取り組める。
コンピューターゲームを取り巻く環境は、日々進化し、離れた場所にいる複数の人で行うネット対戦ゲームが多く出現してきた。そこで、本制作課題として、ネットワーク上で多くの人が楽しめるトランプゲーム『大富豪』を制作することにしました。

製作課題のゲームは次の要件を満たすこととしました。
  ・4人(4台のクライアント)がログインした段階でゲームスタートする。
  ・トランプゲーム『大富豪』の標準的ルールを取り入れること。
  ・個々のクライアント操作は、全てデータベースに保存する。
  ・全てのクライアントは、データベースを読み書きすることにより、リアルタイムに更新されること。
しかしこの制作課題では、ゲーム性を追及するのではなく、ネットワーク構築、アルゴリズム、C/S型データベースプログラムの習得を目標に制作することにしたため、ソケット通信等の通信機能は使用しないことにしました。各クライアントで行われた様々なゲーム進行状況は、全てサーバのデータベースに保存され、クライアントはこのデータベースを読むことにより、リアルタイムに画面更新されるようにしました。

成果

本制作において、Windows(R)OSによるネットワーク構築、C/S型データベースシステム構築、C/S型データベースのリアルタイム処理プログラミング技術を備えたアプリケーション開発の課題を行いました。特に、リアルタイム処理のためのデータベース設計、アプリケーション作成におけるアルゴリズムの重要性、VB.NET(TM)によるデータベースプログラミング技術等を習得することができました。
また、グループで制作させることにより、実際の開発現場の一連の流れを理解し、プログラムの統一性、話し合いの重要性を認識することができました。