大学校及び設置科 北陸職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械技術:機械設計、機械加工など 電気・電子技術:コンピューターシステム技術、センサー応用技術など 情報技術:画像計測システム構築実習、生産データベース構築実習など (課題情報シート参照)
課題に取り組む推奨段階 機械技術:機械設計、機械加工、自動化技術など 電気・電子技術:シーケンス制御、プログラミング技術など 情報技術:画像処理、ネットワーク・データベース技術など の習得後
課題によって養成する知識、技能・技術

機械技術:設計、製作及び組立・調整等の総合的な実践力 電気・電子技術:電子回路設計技術、制御システム設計技術等 情報技術:画像処理、通信制御プログラム、データベース、Webサーバ構築等の技術を それぞれ身に付けます。

製作の目的と概要

地域に密着した産業に関わるテーマを主眼として、近年、農業従事者の高齢化に伴う農業離れが進み、農業従事者が減少傾向にある現状を捉え、作業負担軽減を目的とした地場産品の検査・選別システムの開発に取り組みました。農業関係者への調査を基に、対象物は市販機が少なくまだ新しい分野であり、地元県内での出荷量の多いチューリップと、汎用性を
高め利用可能な期間を長くするためにバラを加えて、花卉の検査・選別システムを製作することになりました。主な仕様は表1に示します。

成果

製作に当たっては、(1)高齢者でもコンピューターを意識せずに使用できるように操作を簡単にする、(2)検査・選別システムは大型の物が多く,小規模農家には不向きであることより、小型で省スペース化を図る、を基本方針として設計しました。(図1) 供給部から投入された花卉は、検査部で画像処理による検査項目の測定が行われ、その測定結果に基づいて決められた等級ごとに選別部の箱に格納さます。
特徴として、スイッチ一つで起動し操作はタッチパネルで可能であり、空圧を使わないことで省スペース化を図りました。(写真1)
花卉の検査・選別システムの開発(H20)の画像1
花卉の検査・選別システムの開発(H20)の画像2
花卉の検査・選別システムの開発(H20)の画像3