大学校及び設置科 中国職業能力開発大学校 附属福山職業能力開発短期大学校 生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 安全衛生、機械加工、数値制御加工、設計・製図、PLC制御、タッチパネル利用技術、電子回路、センサー選定
課題に取り組む推奨段階 シーケンス制御実習、センサー工学、数値制御加工実習及び電子回路実習終了後
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して、PLCプログラムの作成法およびタッチパネルの画面作成、数値制御加工実習及び電子回路作成、センサの選定についての実践力を身に付けます。

製作の目的と概要

中国ブロックポリテックビジョン2009で発表するテーマとしてバスケットボールの試合で使う得点表示器を製作しました。
当校では毎年5月、学生自治会による球技大会が行われています。各競技の審判は、他の参加チームのメンバーが持ち回りでつとめています。その中でもバスケットボールの試合では、試合時間の計測や得点の表示についてのミスが多く、時には試合の結果に影響が出ることもありました。そのたびに競技の進行が滞り、場合によっては勝敗にまで影響してしまいます。そこで、試合や競技会がスムーズに運営できるような装置を自分たちで作ろうと考えて製作に取りかかることにしました。
なお、製作に当たっては
  ・自動で得点をカウントできること
  ・操作が容易でわかりやすいこと
  ・持ち運びと設置が容易であること
  ・センサの設置の際、施設設備になるべく傷をつけないこと
  ・長期間保管しても確実に動作すること(メンテナンスフリー)
以上の点を考慮しました。

成果

写真1が今回製作した得点表示器です。大きさは高さ: 46cm、横幅: 66cm、
奥行き: 50cmとなっており、体育館でよく使われる折り畳み式のテーブルに載せられるサイズになっています。重さは3kg程度で男子なら一人で、女子でも二人いれば充分持ち運びできます。装置の前面には対戦している2チームの得点とその試合(ハーフ)の残り時間を表示します。
この装置の他にもゴールカウント用のセンサをバスケットゴールのバックボードの裏側にボールがバックボードやリングに当たった時の衝撃でずれないように固定しています。施設に傷を付けないよう、両面テープやケーブルバンドなどを使用しています。
使用方法は、電源と信号線をつなぐだけです。ただし、タッチパネルの起動に7秒程度かかるので、タッチパネルの横にその旨を表示しています。また、信号線の接続は、競技中にボールが当たるなどのトラブルを考慮し、丈夫な丸形コネクタを使用しています。
バスケットボールの得点表示器の製作(H20)の画像1