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課題の要約
簡易型空気圧プレス機の教材開発(H21)
大学校及び設置科
近畿職業能力開発大学校 生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
プレス金型、機械設計製図、機械加工、測定、空気圧制御、シーケンス制御
課題に取り組む推奨段階
総合加工実習終了後
課題によって養成する知識、技能・技術
課題を通して、プレス金型の構造と製作における一連の工程を理解し、空気圧制御及びPLC制御による保全の技術を身に付けます。
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
空気圧プレス機の教材モデル製作は、金型構造に関する知識(打抜き圧力の計算やプレス機の構造)の理解から始まり、材料選定、精密機械加工(マシニングセンタ等)空気圧制御技術、シーケンス制御、PLC制御等の生産技術科及び制御技術科で履修するカリキュラム内容の要素を数多く含んでいます。本制作はプレス機械を保有しない施設においてもプレス加工の加工工程が理解できるように、空気圧シリンダを利用し、厚さ1mm以下のアルミニウム材に位置決めを行い、穴あけ加工を行う装置としました。また教育訓練機関において短期間で安価に製作できる教材モデルとして提案を行うものとしたため、小型化及び軽量化に重視した構造となっています。
成果
下記の図1にプレス装置の構成図を示します。ワゴンに設置させ、上段に操作用タッチパネルと機構部を配置し、下段に制御部を配置しています。図2はポリテクビジョンでの発表展示と実演の様子を示します。実際の加工においてもクリアランスを当初の8%から5%に変更した結果、バリの少ない、φ3.5mmの穴加工を1ストローク数秒程度で行うことができました。金型を交換することでロボットのパーツなどの多数個の穴あけの専用機としても使用可能となります。
図1 プレス装置の構成
図2 ポリテクビジョンでの展示
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