大学校及び設置科 近畿職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械:創造的開発技法、生産自動化システム、自動化機器設計、精密加工応用 電子:創造的開発技法、アクチュエータ技術、電子回路技術、センサー応用技術 情報:創造的開発技法、画像計測システム構築実習、生産データベース構築実習
課題に取り組む推奨段階 機械は機械設計、自動化技術、各種機械加工技術が、電子はシーケンス制御、プログラミング技術が、情報は画像処理技術、データベース技術の習得がそれぞれ終了した後。
課題によって養成する知識、技能・技術

機械は装置設計・製作技術の応用力を、電子はPLCによる制御設計・制作技術の応用力を、情報は画像処理システム設計・制作技術の応用力をそれぞれ身に付けます。

製作の目的と概要

大阪府内にある障害者の雇用促進と職業の安定を目的に設置された第三セクターのものづくり企業のご協力により、障害者の働く生産現場の改善を実現するための装置開発のテーマをいただき、Oリング装着プラグ検査装置の開発を具体的な課題として昨年度より取り組みました。
本課題の目標は、組立てた製品(Oリング装着プラグ)の検査を即座に行うことで作業の効率化を実現することを目的として、実際に現場で使用できる検査装置を開発することです。

成果

装置開発の結果、以下の5項目の開発コンセプトをほぼ満足する装置を製作することができました。
?障害を持つ作業者の方が、安全かつ簡単に取扱える装置とする。
?多品種の検査に対応でき、品種切換えのための段取り作業時間を極力短縮する。
?確実に検査できる画像処理技術を応用する。
?Oリング装着作業と同期した検査時間とする。
?耐久性と信頼性を考慮した装置設計とする。
また、協力いただいた企業での報告会において、工場長、作業責任者の方々の立会のもと、作業者の方に本検査装置を用いて、その時に生産していたOリング装着プラグを検査し、検証をしていただきました。その結果、生産現場で試用をしていただくことになりました。
供給機能付きOリングプラグ検査装置の開発(H21)の画像1
写真1 開発した検査装置
供給機能付きOリングプラグ検査装置の開発(H21)の画像2
写真2 Oリング装着プラグ
供給機能付きOリングプラグ検査装置の開発(H21)の画像3
写真3 企業報告会の様子