大学校及び設置科 沖縄職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械系:機械設計、機械加工技術、CAD/CAM/CAE技術、電気・電子系:コンピュータ応用技術、電子回路設計技術、電子CAD技術
課題に取り組む推奨段階 機械系及び電気・電子系ともに標準課題終了後
課題によって養成する知識、技能・技術

機械系は、課題を通して、機械設計および加工技術の応用力を身に付けます。電気・電子系は、課題を通して、組み込み技術、電子回路設計・製作技術の応用力を身に付けます。

製作の目的と概要

シュノーケリングは手軽に楽しむことができることから、人気のあるマリンスポーツの一つです。しかし、長時間泳ぐことに慣れている人でも、サンゴや魚が多く生息しているポイントにたどり着くまでに、少なからず体力を消耗してしまいます。その結果、ポイントで泳ぐ時間が極端に短くなってしまい、シュノーケリングを十分に楽しむことができないことがあります。
そこで本年度の開発課題では、この点に着目してシュノーケリングボードの開発を行いました。このシュノーケリングボードとは、ボードを使ってシュノーケリングと同じような遊泳が体験できるものです。また、本ボードを使用することにより、岸から鑑賞ポイントに向かう場合や他のポイントに移動する際に消耗する体力を大幅に減らすことができ、長時間のシュノーケリングを楽しむことが可能となります。さらに、鑑賞ポイントまでのナビゲーション機能やデータロガー機能を搭載しています。

成果

長時間のシュノーケリングを楽しむことができるボードの開発を行いました(写真1)。ボード本体については、少しの波や左右に重心の偏りがあっても、転覆の心配がなく安定して走行および操舵ができ、シュノーケリングのみならず運転も楽しむことができました。しかし、ボード本体の重量が重く持ち運びが不便であることと、運転準備を一人で行うことが困難であることから手軽に使用することができない点は改良の必要があります。
ナビゲーション機能については、概ね鑑賞ポイントの方向を指示していました。また、データロガー機能については、軌跡データをパソコンに取り込み、地図上に表示することができました。
シュノーケリングボードの開発(H21)の画像1
写真1 シュノーケリングボードの外観