大学校及び設置科 北海道職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 電子:C言語プログラミング、電子回路技術、安全衛生・情報:C言語プログラミング、Linux(R)オペレーション、安全衛生
課題に取り組む推奨段階 上記技術の基礎知識・技術習得
課題によって養成する知識、技能・技術

電子は課題を通して、主にマイコン技術、電子回路技術(ノイズ)、文章能力等を身に付けます。情報は課題を通して、主にマイコン技術、組込みLinux、デバイスドライバ制作、文章能力等の組込み技術を身に付けます。

製作の目的と概要

組込み技術は、ユビキタス技術の基本形と捉えられており、製品に部品として組み込まれたマイコン上で動作するプログラムを作成する技術のことです。しかし、組込み技術を習得するには、ハードウェアやソフトウェア、ネットワークなどの幅広い知識が必要となるため技術者の育成には時間がかかります。そのため技術者の数は不足しており、技術者の確保や効率的な育成が急務となっています。そこで本開発課題では実際に自分たちで組込み技術を学びながら感じた疑問や難しいと思われる内容を重点的にまとめ、効率的に知識を身に付けるためのテキストと学習キットを組み合わせた教材の開発を行い、組込み技術者不足を緩和しようというのが狙いです。

成果

以下の図1のとおり組込み技術を習得するために段階的、体系的な学習教材を学生の視点に立って教材キットと学習テキストの作成をすることができました。学習テキストに至っては先生用と学生用の2種類を用意し、プログラミング課題、テストなど実際に授業で使用できるまでの完成度の物ができました。学生にとってはこの開発課題を通して、再度基礎的な技術をしっかり身に付け、応用的な部分を積み上げることができました。
H8マイコン学習教材の開発(H21)の画像1
写真1 H8(R)/3052F学習キット
H8マイコン学習教材の開発(H21)の画像2
図1 学習の体系図