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課題の要約
桂離宮の構法および構造性能に関する研究(H21)
大学校及び設置科
北陸職業能力開発大学校 附属新潟職業能力開発短期大学校 住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
建築構法、建築史、建築構造力学、建築構造設計
課題に取り組む推奨段階
建築構法、建築史、建築構造力学終了後
課題によって養成する知識、技能・技術
課題を通して、伝統的木造建築の構法の理解とともに、木造建築の構造解析の実践力を身に付けます。
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
桂離宮は17世紀に建設された木造建物で、書院、茶屋、回遊式庭園から成り、日本の伝統建築を伝える重要な建築物の1つです。
桂離宮に関する研究は多く行われています。昭和51年から同57年の6 年間にわたり、桂離宮の解体修理工事が行われ、それに伴い詳細な調査も行われています。これらの研究は主に構法や意匠であり、構造的、力学的評価はあまり見られません。 そこで本研究は桂離宮の構法の把握を目的に、桂離宮の1/50軸組み模型を製作し、それを参考に立体解析を行い構造性能の評価を行うことにしました。
成果
桂離宮の軸組み模型の製作によって木造建築物の軸部の構法を学ぶことができ、当時の数寄屋大工の苦労と工夫を垣間見ることができました。また、構造解析を行うことで複雑な木造建築のモデリングの難しさや、伝統軸組み構法である桂離宮の力のながれ、工期ごとの揺れかたの違いなどの構造性能を把握することができました。
なお、図1で古書院、中書院が他と比較して大きく揺れていることが確認できます。
写真1 桂離宮構造模型
図1 地震応答解析例
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