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課題の要約
国宝音羽山清水寺模型の製作(H22)
大学校及び設置科
近畿職業能力開発大学校 附属京都職業能力開発短期大学校 住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
建築史、建築構法、建築構造?・?、建築施工実習?、安全衛生
課題に取り組む推奨段階
建築施工実習?後
課題によって養成する知識、技能・技術
課題を通して、「懸造り」を理解するとともに木材加工技術の実践力を身に付けます。
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
「清水の舞台」で有名な清水寺は平安時代に建てられた寺院です。清水寺は山の中腹に建てられており、建物の半分が「懸造り」とよばれる構造で建てられています。「懸造り」とは地盤から柱を立ち上げ、その上に建物を建てる造りのことで、「清水の舞台」は最大で高さ18m、139本もの柱が使われ、それぞれの柱を通し貫で支えています。
断崖に建てられた「清水の舞台」に興味をもち、どのような構造になっているかを理解するため、模型を作ることを決めました(図1)。
成果
今回制作した模型を図2に示します。模型は、構造が理解しやすいようあまり小さなものならぬよう1/30のスケールとし、「本堂」と「清水の舞台」の接合部がよくわかるよう約半分の断面模型としました。
「舞台下」の製作時、柱に貫を通す前は全く安定せずぐらぐらの状態だったのですが、貫を通すほど安定性が増し、強度が上がっているのを実感しました。清水寺の舞台下を支えている「懸造」と呼ばれている構造は、地盤から太い束柱を建ち上げ、それに等間隔の貫を通すことで水平剛性を高めた、いわば木製のラーメン構造ともいえます。懸造で建てられた古建築は、現在でも全国各地に残っており、耐震性や耐久性に優れているためではないかと思いました。
また、制作には修理工事報告書記載の図面や資料をもとに、模型制作用図面の作成を行い、原寸図起こし、製材、墨付け、加工、組立と木材加工に必要な一連の作業を体験し有意義であったと考えます。
図1 清水寺
図2 完成模型
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