大学校及び設置科 港湾職業能力開発短期大学校 神戸校 港湾技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 安全衛生、物流機械工学概論、物流機械工学特論
課題に取り組む推奨段階 物流機械運転実習、港湾機械運転実習終了後
課題によって養成する知識、技能・技術

クレーンの構造や仕組みの理解

製作の目的と概要

近年、海上貨物は貨物輸送の高速化・高効率化に伴い、ほとんどコンテナ化されています。京浜港、伊勢湾、阪神港の主要港など、コンテナ荷役が盛んに行われており、その主役が、コンテナクレーンです。
港湾職業能力開発短期大学校神戸校(以下、「神戸校」という。)の周辺にも主要なコンテナヤードがあり、日常よくコンテナクレーンでの作業風景を見ることができます。神戸校には、現場作業と同様の操作ができるコンテナクレーンシミュレータがあり、実際のコンテナクレーンの運転室を用いて、コンピュータで作り出された映像によって操作を行うことができます。しかし、このシミュレータでは、コンテナクレーンの構造や仕組みなど理解することができません。そこで、コンテナクレーンの模型を製作することで、構造や仕組みを理解します。

成果

今回の課題では、コンテナクレーンの模型を製作することで、実際に港湾の岸壁に設置されているコンテナクレーンでは知ることができない構造や仕組みを理解することができました。
また、走行、横行、巻上、ツイストロック、およびブームの起伏ができるので、それらの動作についても確認ができます。これらの動作から、コンテナ(つり荷)が少しの動作で振れることも確認ができ、その振れをいかに減らすことができるのか、この模型を利用して考えることができます。
コンテナクレーン模型製作(H22)の画像1
図1 コンテナクレーンシミュレータ室
コンテナクレーン模型製作(H22)の画像2
図2 コンテナクレーン模型