大学校及び設置科 北陸職業能力開発大学校 電子情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 安全衛生、ディジタル回路、アナログ回路、電子回路設計、インターフェース技術、マイクロコンピュータ工学、ソフトウェア技術
課題に取り組む推奨段階 電子回路設計製作実習、インターフェース製作実習、マイクロコンピュータ工学実習終了後
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して、電子回路の設計技術、回路基板の設計・製作技術、マイコン制御技術、プログラミング技術の実践力を身に付けます。

製作の目的と概要

子供からお年寄りまで、幅広い年齢の人々が楽しめ、ひとりでも楽しめるようなものを製作することをテーマとしました。また、直接、手に触れて操作することができ、視覚的に見ても分かりやすい利用形態を考え、コンピュータ対戦機能を搭載した電子オセロゲームを製作することにしました。
この製作を通して、ハードウェア(回路設計技術、プリント基板製作技術)と、ソフトウェア(C言語プログラミング技術)の技術を学び、ものづくりの一連の流れを理解してもらうことを目的としました。

成果

一般的なオセロゲームでは「黒」と「白」の石を使用しますが、今回製作した電子オセロゲームでは「赤」と「緑」の2色のLEDが内蔵された照光式スイッチを利用した電子オセロゲームです。このスイッチは縦8個×横8個、計64個をマトリクス状に配置しています(図1)。また、内蔵のLEDの総数は128個あります。
 ゲーム機能は、対人戦、対コンピュータ戦のどちらかの対戦モードを選択でき、対コンピュータ戦のレベルは3段階あります。また、順番表示用機能、パス機能・戻り機能、BGM機能を搭載しています(図2)。
 この製作を通して、わずかなマイコンの出力ピンで多くのLEDを制御する「シフトレジスタ・ラッチ回路を用いたシリアルイン・パラレルアウト方式」や、多くのスイッチを制御する「キーマトリックススキャン方式」を理解しました。また、自分達で決定したテーマを完成させることができた達成感やものづくりの楽しさが得られたと考えます。
対CPU機能搭載オセロゲームの製作(H22)の画像1
図1 機器全体図
対CPU機能搭載オセロゲームの製作(H22)の画像2
図2 各機能操作部