大学校及び設置科 九州職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 共 通:安全衛生管理、生産管理、品質管理・機械科:CAD/CAM、機械設計、精密加工、鉄鋼材料、自動化機器・電子科:コンピュータシステム技術、センサ工学、制御技術、インターフェース技術、CAD/CAM、PCB・情報科:プログラミング技術、図形処理、通信技術
課題に取り組む推奨段階 複合技術になるため、課題の前提となる科目の学科及び実技の終了後が望ましい。
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して創造力、企画・開発力、技術連携力を養い、各専門分野の能力の向上を図ると同時に安全衛生や工程管理・品質管理を通して“ものづくり”の実践力を身に付けます。

製作の目的と概要

近年の開発課題の題材は、新規性や企業案件などにより大型のもの、産業用途のものが多くを占めています。また、装置の規模が大きいため、継続課題が多く、年度途中にある学校見学会などのイベントで展示できる開発課題の成果物が少ない現状があります。そこで、学校内のイベント(学園祭、学校見学会、ポリテックビジョン等)で展示することを前提に高校生やものづくり体験の参加者が学校及びものづくりに興味を持ってもらえるよう企画から設計製作までを行う課題として本課題を設定しました。
 企画段階では、いろいろなアイデアが出ましたが、課題を学園祭で展示し、近年学園祭に多く参加している小学生をターゲットにした今回のテーマ設定に決めました。概要は、水をかけることによってくっつくビーズを使用し、パソコン上のソフトで描いた絵の通りにビーズをプレート上に配置、最後に水をかけて固定させアクセサリを製作する装置になります。アクセサリは身近なものであり、お絵描きの要素もあるため小学生にものづくりに興味を持ってもらうことを今回の目的としてこの課題に取り組むこととしました。

成果

ソフトが未完成であったため、完全な状態ではありませんでしたが、目標である学園祭に展示することはできました。自動運転の状態でありましたが、高校生は興味を持ち質問が多くありました。最終的な結果は、ビーズを配置する機構と制御ソフトの連携が課題として残り、完成できませんでした。3科それぞれの課題が出来る時期が異なり、遅れたグループに合わた調整が出来なかったことが原因であるため、3科による調整のタイミング、完成後の変更など柔軟な取組みが出来るよう指導出来なかったことが反省点となっています。
ビーズによるアクセサリ製造システムの開発(H22)の画像1
図1 ソフト開発部
ビーズによるアクセサリ製造システムの開発(H22)の画像2
図2 装置部
ビーズによるアクセサリ製造システムの開発(H22)の画像3
図3 アクセサリ完成までの流れ