大学校及び設置科 関東職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 電気電子技術:マイコン利用技術、プリント基板設計技術、配線技術・情報技術:インターフェイス設計制作技術、データベース設計技術、画像処理技術、音声認識技術・その他:創造的開発技法、生産管理、品質管理
課題に取り組む推奨段階 ◆生産電子システム技術科:電子回路装置設計製作課題実習、マイコン制御装置設計製作課題実習終了後◆生産情報システム技術科:計測制御システム構築課題実習、生産データベースシステム構築課題実習、画像計測システム構築実習終了後
課題によって養成する知識、技能・技術

「ものづくり」の全工程の生産管理を主体的に行う複合化した技術、技能及びその活用能力(応用力、創造的能力、問題解決能力、管理的能力)の実践力を身に付けます。

製作の目的と概要

地域のイベントにおいて応用課程を対外的にPRするための装置として、年齢を問わず多くの人に関心を持ってもらえ、誰にでも分かりやすい視覚に訴えるものとして、音声認識を用いたリアルタイムサウンドモニターを開発しました。また、運用の容易さを考慮し、運搬設置が容易で、無人動作可能で安全な装置の開発を目指しました。

成果

開発に当たっては、学生にはPR装置である点と運用時の条件のみを提示しました。これにより、学生自らが市場調査から企画立案・製作までの一連の製品開発における貴重な経験を得ることができたと思います。特に具体的なテーマ設定に十分時間を掛けることにより、新しい物を生み出すことの難しさと楽しさを実感したようです。テーマは、製品コンセプトから対象者設定を元に様々なアイデアの中から選択しました。決定に当たっては何度も会議を重ね激しい議論を行うことにより、社会人として重要なコミュニケーションスキルやネゴシエーションスキルの育成に役立ったと思われます。製作時においては音声認識という難しい課題ではありますが、自分たちの考えた装置が徐々に形を成すことによるモチベーションの向上にも役立ったと思います。
イベント用PR装置の開発(H22)の画像1
図1 装置外観
イベント用PR装置の開発(H22)の画像2
図2 システム構成図
イベント用PR装置の開発(H22)の画像3
図3 実行時イメージ