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課題の要約
コンクリートカヌーの製作(H22)
大学校及び設置科
四国職業能力開発大学校 住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
安全衛生、建築材料、建築施工、造形デザイン、塗装
課題に取り組む推奨段階
建築材料、特にセメント系材料の基礎知識及び、材料実験修了後
課題によって養成する知識、技能・技術
課題を通して、セメント系の製品を、製作するのに必要な実践力、具体的には、企画、設計、材料選定、制作(施工)の技術を身につけます。
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
コンクリートの歴史は、比較的浅く、産業革命以後、フランス人のランボーが1855年パリ万博にコンクリートカヌーを発表したことに始まります。その後、鉄筋コンクリートとして建築土木材料に用いられてきましたが、戦時中などは、鉄不足により鉄筋コンクリート製の戦艦などが考案されていました。そのような経緯もあり、高校の土木系の学校が中心となり、コンクリートカヌー競技会が行われています。そこで、本課題において授業で学んだ知識と実習で身に付けた技能(ものづくり力)を総動員して、コンクリートカヌーの製作を行いました。製作概要は、図1に示すように全長4m、重量98kg、繊維補強モルタル製のオープンデッキカヌーです。製作方法は、プレキャストしたカヌーの側面部材を図2のように曲げて使用したところに特徴があります。
成果
カヌー製作を通して、企画、設計、材料選定及びコンクリート施工とものづくりの過程を学ぶことができました。
また近畿高校土木会及び土木学会関西支部によるコンクリートカヌー競技大会に参加しました。そこでは、各種学校のカヌー製作におけるプレゼンと競争競技を行うことで、プレゼンテーション力及びカヌーが実用に耐えるものであるかの確認を行いました。
図1 カヌーの展開図面
図2 曲げられたカヌーの側面部材
図3 大会の様子(手前から2艇目)
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