大学校及び設置科 九州職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 ネットワークシステム設計、インターフェース設計製作実習、画像処理、デジタル電子回路設計、センサ応用技術
課題に取り組む推奨段階 専門課程および応用1年のカリキュラムが終了した応用2年生からの取り組みが最良の時期です。
課題によって養成する知識、技能・技術

課題を通して電子と情報の技能・技術分野が融合したものづくりの企画開発力と実行力を身につけることができます。

製作の目的と概要

近年、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)照明は、低炭素社会の実現に向けた省エネルギー推進の認識の下、次世代照明として注目されています。近い将来,LED照明がさらに現在の照明と共存しながら拡大普及することを想定し、LEDが高速点滅可能であるという特徴を活かしてLED照明によるデスクスタンド送信機(図1)とイメージセンサによるデータ通信応用システムの開発(図2・3)に取り組みました。

成果

本開発課題は、H21年度の「LED照明通信システムの開発」の継続課題となりますが、「LED通信による並列受信実験システムの開発」と改名して実施しました。送信機側になるLED照明をデスクスタンドとして製作しました。LEDからの送信データは、パソコンからPLC(Power Line Communications)モデムを介してLEDスタンドの電源ケーブルから送信されます。本年度は,実世界の事物やユーザの位置などの情報を効果的に結びつけた拡張現実システム(Augmented-Reality, AR)に発光デバイスとしてLEDを取入れてイメージセンサによる複数LED信号を並列(同時)に受信するための手段を実験的に確認するための装置を開発しました。
LED通信による並列受信実験システムの開発     〜2年間の開発課題(LED通信システム)の統合〜(H22)の画像1
図1 製作したLED照明通信スタンド
LED通信による並列受信実験システムの開発     〜2年間の開発課題(LED通信システム)の統合〜(H22)の画像2
図2 フォトトランジスタによる受信機
LED通信による並列受信実験システムの開発     〜2年間の開発課題(LED通信システム)の統合〜(H22)の画像3
図3 イメージセンサによる並列受信