大学校及び設置科 職業能力開発総合大学校 小平キャンパス 建築施工システム技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 建築設計実習?、?、建築生産実務図面実習、建築生産情報処理実習
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

3DCG作成技術、建築空間分析、建築計画、近代建築史

製作の目的と概要

アンビルトとは作られることのなかった建築のことです。アンビルト建築のCG再現を通してオリジナルプランの設計意図を考察します。作業の手順は残された当時の模型写真や雑誌に掲載された図面を手掛かりに各部の寸法やディテールを導き出します。また当時の文献や研究資料を参考に、使用する材料や色を想定し、恣意的ではない客観的な検討を経てCGにて復元をおこない、設計者の思い描いた純粋な設計意図を考察します。
★技能・技術習得目標:
課題を通して、建築空間の考え方や分析手法、表現手法を習得します。合わせて汎用3DCGソフトの操作方法を習得します。特に設計者の意図する表現や主張したい部位についての見え方にこだわり、CGの完成度を追求します。

成果

部材断面の評価や構成部材の納まりを検討し視覚的に表現することで、検討の手順や評価の手法について客観的で誰もが納得するようなプレゼンテーションができました。寸法の仮定に関しても多角的に分析する手法を実践し、現実的な建築として成立することを考え製作しています。結果として表面的なデザインだけではなく、構造やディテールの成立を考慮した報告になっています。
★アピールポイント:
1日の室内環境の変化を簡単なアニメーションでプレゼンテーションしたことで、Greenbelt Houseの特徴をわかりやすく説明することができ、設計者の意図をより効果的に伝えることができました。

※この課題情報シートには、学生が作成した予稿原稿が含まれています。
アンビルト建築のCG再現を通した設計意図の考察 ―Case Study House#4 (Greenbelt House)― (H23)の画像1
図1 CG再現によるパース
アンビルト建築のCG再現を通した設計意図の考察 ―Case Study House#4 (Greenbelt House)― (H23)の画像2
図2 太陽光シミュレーション