大学校及び設置科 北陸職業能力開発大学校 附属石川職業能力開発短期大学校 生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械設計製図 機械加工実習 メカニズム
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

各種工作機械による機械加工技術、CAD/CAMを用いた設計技術

製作の目的と概要

石川県珠洲市の農場の方から、ぎんなんに付加価値をつけるため、からを割った状態で出荷したいが、現在手作業で行っているため、銀杏を割る動作を自動化させたいといった要望がありました。本課題では、この要望を受け、銀杏のから割機を製作し、設計から加工・組立まで総合的な技能・技術を身に付けます。
★技能・技術習得目標:
設計には、2次元CAD・3次元CADを用い、機械構造解析・機構解析で設計検証を行います。製造に於いては、汎用・NC工作機械の技術を習得します。

成果

2の銀杏のから割装置を製作しました。図3に示すような機構を用い、投入口よりぎんなんを投入し、ぎんなんをつぶす機構まで搬送し、からを割り、排出する機構を設計し、製作しました。ぎんなんを運ぶ動作はカムとばねを利用した機構、スライダクランク機構を利用したつぶす機構をモータ1つの動力にて動作させています。
★アピールポイント:
平成24年度の総合制作実習にて、この装置の改良に取り組み、石川県の新聞紙に開発の取り組みが掲載されました。

※この課題情報シートには、学生が作成した予稿原稿が含まれています。
ぎんなんのから割り装置の製作(H23)の画像1
図1 従来の手動によるから割作業 
ぎんなんのから割り装置の製作(H23)の画像2
図2 装置外観
ぎんなんのから割り装置の製作(H23)の画像3
図3 から割機構